自動車の暴走や交差点での事故が大きく報じられているが、運転のマナーや習慣をめぐり、地域独自の「ローカルルール」が存在する。当然ながら本来の交通ルール通りに教えている地元の自動車教習所も頭を悩ませるが、解決策はあるのか。 方向指示器(ウインカー)を出すと同時に右左折するなどの運転が多いのが長野県松本市の「松本走り」だ。市の広報でも危険性を訴えている。 「当たり前のようになっているが、『行ってはダメ』と指導している」と同市の信州松本つかま自動車学校の担当者は語る。また、「せっかちということもあるが、交差点と次の交差点の間隔が短いので、あまり早くウインカーを出すと、手前の交差点で曲がると間違えられることもあるかもしれない」と事情を推測する。 関東では、青信号になった瞬間に、対向の直進車より前に右折する「茨城ダッシュ」が知られる。同県内のある教習所では「事故が多いと他県からバカにされる」と指導して