元法相の衆院議員河井克行被告は23日、妻の案里前参院議員を当選させようと現金を配ったことを認め、議員辞職を表明した。公判では自民党から提供された1億5000万円の資金が買収に充てられたとの証言も出ているが、党側は真相究明に消極的。菅義偉首相は官房長官当時、河井夫妻に肩入れしていたが、十分に説明責任を果たしているとは言い難い。 党本部は案里氏の陣営にベテラン議員の10倍もの巨額の資金を投入し、当時の安倍晋三首相や菅氏が現地入りして全面支援した。破格の選挙資金の使われ方に関し、党側は案里氏の陣営が広報紙を広島県内に複数回、配る費用だったなどと主張するが、捜査当局に関係書類が押収されているとして、詳しい説明を避けている。 菅氏は昨年9月の党総裁選で、使途の調査について「責任を持って対応したい」と約束していた。だが、今月3日の参院予算委員会では「書類が返還され次第、党で監査する」と述べるにとどめ、
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