〇すごい本が出た。旧知の船橋洋一さんの『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』。 【私はこの本で、第2次安倍政権の権力中枢の政策決定過程の舞台裏のドラマを検証することを試みた。調査報道と銘打った次第である】 とあるが、ここまで政権運営の舞台裏を明らかにした「調査報道」は、これまで本邦にはなかったのではないか。こうした書をものにすることができたのも、船橋氏の卓越したジャーナリストとしての能力とともに、安倍氏の不慮による急逝という事情にもよるだろう。 森友学園問題の項目では、もちろん私も登場している。 【2017年2月17日、民進党の福島伸享衆議院議員(茨城県)が衆院予算員会で森友学園のホームページをパネルに示しながら、安倍に質問した】 ここで注目すべきは、森友学園問題を火消ししようとする今井尚哉秘書官の動きだ。 【今井は、その頃、渡邊恒雄に「ちょっと来てくれ」と呼ばれたので赴くと、開口一番、「と