大相撲・時津風部屋の序ノ口力士斉藤俊(たかし)さん(当時17)=しこ名・時太山(ときたいざん)=の暴行死事件で、傷害致死罪に問われた前親方山本順一被告(59)に対し、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)は29日、懲役6年(求刑懲役7年)の実刑判決を言い渡した。 起訴状によると、前親方は、兄弟子3人=同罪で有罪確定=らと共謀し、07年6月25日夜、斉藤さんの額などにビール瓶を打ち付け、顔などを殴ったうえ、けいこ場の柱に縛りつけて殴打。翌26日朝も、ぶつかりげいこ名目で斉藤さんを土俵にたたきつけ、木の棒で殴るなどして死亡させたとされる。 公判で、前親方は起訴事実を否認。ビール瓶で額を殴って傷をつけたことや、3人とは別の兄弟子に指示して鉄砲柱に縛り付けさせたことは認め、法定刑の軽い暴行罪と傷害罪にとどまると主張。執行猶予のついた判決を求めていた。 前親方側は、2日間に及んだとされる暴行のうち、1日