南極海での日本の調査捕鯨に対する一連の妨害活動を指示していたとして、海上保安庁が、反捕鯨団体シー・シェパードのポール・ワトソン代表(59)について傷害容疑などで逮捕状を取ったことがわかった。 海保関係者が明らかにした。ワトソン代表は今年2月、日本の捕鯨船団の監視船に乗り込み、日本で逮捕・起訴されたメンバーに妨害活動を命じた疑いが持たれており、同庁は今後、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配を行う方針で、関係機関と協議を進めている。 日本の調査捕鯨を巡っては今年1月、シー・シェパードの「アディ・ギル号」と捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」(712トン)が衝突してアディ・ギル号が大破。同号の船長だったピーター・ベスーン被告(45)が翌2月、第2昭南丸に無断で侵入して拘束された。 ベスーン被告は、東京に昭南丸が戻った先月12日、艦船侵入容疑で海上保安庁に逮捕され、4月2日には、強い臭気を放つ