損失隠しが発覚したオリンパスは、融資を受けている銀行や生命保険会社を集めた緊急説明会を16日にも開く。 株価下落が続き、信用回復を図る必要があるため、高山修一社長自らが損失隠しの経緯や第三者委員会の調査の進み具合を報告し、支援継続を求めるとみられる。損失隠し問題の波紋が広がり、政府・与党も金融市場の信頼確保に向けた取り組みを急いでいる。 緊急説明会には、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行など数十の金融機関が参加する。オリンパス株の11日の終値は、前日終値比24円安の460円と、10営業日連続で下落しており、株価は下げ止まっていない。 今後、もしオリンパス株が上場廃止になるようなら、増資で株式を発行して市場から資金を調達することができなくなるため、銀行団に融資の継続などを要請する。医療用の内視鏡事業をはじめ、オリンパスの本業は堅調なことから、銀行団は融資条件の変更はしない見込みだ。 日本企業全