7・考察と提言 1 はじめに(略) 2 今回の事故と調査・検証から判明した問題点 (1)オフサイトセンターが機能不全に陥り、関係組織の連携が不十分だった。 (2)福島第1に設置された対策本部や東京電力本店の対策本部が、役割を十分に果たせず、1号機のICの作動状況の誤認や3号機への代替注水に不手際が生じた。 (3)モニタリングシステムやSPEEDIが機能を果たさず、実効性のある避難計画の策定や避難訓練が行われず、政府による避難指示をめぐり現場が混乱した。 (4)想定を大きく上回る津波を考慮した津波対策、シビアアクシデント対策が取られていなかった。 3 政府機関の対応の問題点 政府は、オフサイトセンターが放射能汚染に十分配慮していなかったことにより使用不能に陥ったことを踏まえ、大規模災害でも機能を維持できるオフサイトセンターとなるよう、速やかに適切な整備をする必要がある。 原災本部の置かれた官