先日、母から、こんなメールが届いた。 「Kindleで本を買いすぎました。請求が心配です」 母は66歳。“コンピュータおばあちゃん”……などではなく、ITやガジェットは決して得意ではない。正直、使いこなせないかもしれないと思いながら、Kindleの3G版をプレゼントしていたのだ。 予想に反して母は、買いすぎを心配するほど本を買って読んでおり、請求が怖くて今は、購入を自粛しているらしい。 メールには、こんなふうにも書いてあった。 「あなたの叔父さんも欲しいと言っていました。今度お見舞いに来るとき、買ってきてもらえますか」 叔父は70代で、AmazonのIDどころか、メールアドレスも持っていないというが、母が使っている様子を見て、欲しがっているらしい。 ほんの数年前まで、ガジェット好きな若者ぐらいしか使っていなかった電子書籍端末が今、ガジェットやネットが苦手な高齢世代を魅了している。 長かった