【多喜義彦の楽しいものづくり 第3回】“一人蒲田”なら任せやすい――試作工場【多喜義彦の楽しいものづくり 第3回】“一人蒲田”なら任せやすい――試作工場 【多喜義彦の楽しいものづくり 第3回】 “一人蒲田”なら任せやすい――試作工場 この連載の目次はこちら 試作の受託生産というのは難しい業種だ。注文は常に特急品，しかもいつ発生するか分からない。注文を待つ間，工場は稼働できず，あまりもうからない業界だ。そこで気を吐いている会社がある。強みは全工程ができること，そして多能工化。これなら，たとえ設備は遊んでも人は遊ばない。 自動車関連の試作メーカーで“奇跡”といわれている会社がある。群馬県伊勢崎市にある浅野。ここの売上高は試作部門だけで年に約35億円ある。量産用の金型を入れると約40億円の会社だ。試作メーカーってのは売り上げ規模がせいぜい数億円，大きくても10億円っていう業界だから，これはでかいよ。 浅野は年平均1万種類以上の新しい部品を供給している。基本的にはホンダ系
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