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白洲次郎をご存じだろうか。 太平洋戦争に敗れて連合軍に占領されていた時代に媚びることなくマッカーサー元帥らと議論を戦わせ、満州の植民地支配や戦時経済統制を主導した戦前の商工省の通商産業省(現経済産業省)への脱皮に尽力したとされる人物だ。英ケンブリッジ大学への留学経験もあり、抜群の国際感覚と英国貴族のような洗練されたセンスを兼ね備えており、女性のファンも多い。 その白洲が時を超えて、東日本大震災から女川原子力発電所を守り抜くことに貢献をした事実には、驚く人が多いはずだ。実は、深刻な原子力事故を起こした福島第一原発と対照的な堅牢さを誇り、住民の避難所の役割まで果たした女川原発こそ、東北電力の初代会長を務めた白洲が創業の仲間とともに埋め込んだ遺伝子(DNA)の結晶のひとつである。 東北電力は殉職者を出しながら、カネに糸目を付けず、速やかに潤沢な電気の供給を再開することによって、被災地の復旧・復興
突然ですが、問題です。 ・三菱グループの社員が飲むビールの銘柄は? ・帝国ホテルとホテルオークラの関係は? ・富士電機、富士通の「富士」の文字のいわれは? いずれも、日本企業、特に財閥の歴史と密接に関連する質問だが、全問すらすら答えられる人はどれくらいいるだろうか。 本書は、明治維新後から戦前にかけて成立した財閥の沿革を現在まで紐解き、企業と企業の意外なつながりや、創始者や中興の祖の隠れたエピソードを紹介する。事実の羅列が中心で、目を見張るような主張や発見が述べられるわけではないが、財閥企業で働く人はもちろん、就職希望の学生、取引のある営業マンは手にとってみてはどうだろう。 そもそも、「財閥」とはジャーナリズムが使い始めた言葉であり、手許の広辞苑にも「俗に、金持ちの意」とあるくらいだ。明治を過ぎたあたりから次第に、同一家族が経営母体となった巨大企業の連合体を指すようになり、現在は〈富豪の家
日本でよりも海外で人気のある会社、ソニー。「ミスター・ソニー」を自任する会長の盛田昭夫その人も例外ではない。シンデレラ物語を地で行った戦後派企業と、世界の檜舞台で活躍する“花形スター”の性格は、ともに自己主張する点で見事に一致している。自己抑制、禁欲主義とは正反対の、自分の意志に忠実に思うがままに生きようとする飽くなき欲求。この貧欲さが、事業さえも自己充実という至上の価値に従属させる。(文中敬称略) (末村 篤) かつて雑誌「タイム」の表紙を飾り、今また全米ネットのテレビCFに登場する。経営者のワクを超えたタレント並みの人気を博す盛田の米国での名声を、知米派経済人の一人、牛尾治朗ウシオ電機会長がこう語っている。 「米国での知名度では一に盛田、二、三がなくて四に大河原(良雄前駐米大使)。牛場さん(故人、信彦元対外経済相)も盛田さんほどじゃなかった」 翻って国内ではどうだろう。初代の日米賢人会
日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第2回はソニー。 日本を代表するベンチャーの星、ソニー。ウォークマンからVTR、プレイステーションと次々とヒットを飛ばし、「SONY」のブランド力は外国でも知らない人がいないのではと思うほど強い。音響機器からゲーム、映画、金融と手がける事業も拡大、2005年には外国人トップが誕生するほど国際化も進んでいる。しかし、最近は業績も振るわず、高い期待を持つ消費者や株主には失望も。世界ブランドはその輝きをさらに増していけるだろうか。(ソニー編は5話完結です)
日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第2回はソニー。 日本を代表するベンチャーの星、ソニー。ウォークマンからVTR、プレイステーションと次々とヒットを飛ばし、「SONY」のブランド力は外国でも知らない人がいないのではと思うほど強い。音響機器からゲーム、映画、金融と手がける事業も拡大、2005年には外国人トップが誕生するほど国際化も進んでいる。しかし、最近は業績も振るわず、高い期待を持つ消費者や株主には失望も。世界ブランドはその輝きをさらに増していけるだろうか。(ソニー編は5話完結です) 第3回 「消去法で選んだ」。95年、ソニーのトップは出井伸之社長に引き継がれる。当時ソニーは各事業トップに裁量を与える「カンパニー制」を導入、出井社長の役割が注目された。出井社
新社長としてまず取り組むのは,国内工場の生産体制の見直しだ。過去からの円高に伴ってソニーの海外生産比率は40%以上に達しているが,1ドルが80円台という状態では新たな対策が必要になる。 生産再編は現在の円高だけが理由ではない。技術のデジタル化によるICの利用で製品の部品点数はどんどん減っている。多くの部品を使うアナログ技術の時代に建てられた工場が果たしてこれからの時代に合ったものかどうかは疑問が残る。 またAV(音響・映像)メーカーから総合エンターテインメント企業への移行を目指すソニーの中長期目標から考えても,組み立て工場が売り上げに貢献する比率は減っていくだろう。分社化されている工揚がそれぞれの業界で競争力があるかを点検する意味もある。 もちろん,工場の扱いは5年や10年という長い視野から考えなくてはいけない。終身雇用を前提に働いている従業員の雇用や大企業としての社会的責任は無視できない
日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第2回はソニー。 日本を代表するベンチャーの星、ソニー。ウォークマンからVTR、プレイステーションと次々とヒットを飛ばし、「SONY」のブランド力は外国でも知らない人がいないのではと思うほど強い。音響機器からゲーム、映画、金融と手がける事業も拡大、2005年には外国人トップが誕生するほど国際化も進んでいる。しかし、最近は業績も振るわず、高い期待を持つ消費者や株主には失望も。世界ブランドはその輝きをさらに増していけるだろうか。(ソニー編は5話完結です) 第2回 1989年、ソニーは米コロンビア映画を買収、米国社会に大きな衝撃を与えた。当時のトップは大賀典雄会長。米国人でさえ経営が難しい、通称「ハリウッド」の映画会社。そこに日本
日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第2回はソニー。 日本を代表するベンチャーの星、ソニー。ウォークマンからVTR、プレイステーションと次々とヒットを飛ばし、「SONY」のブランド力は外国でも知らない人がいないのではと思うほど強い。音響機器からゲーム、映画、金融と手がける事業も拡大、2005年には外国人トップが誕生するほど国際化も進んでいる。しかし、最近は業績も振るわず、高い期待を持つ消費者や株主には失望も。世界ブランドはその輝きをさらに増していけるだろうか。(ソニー編は5話完結です) 第1回 ソニーの成長を支えたのは、井深大氏と盛田昭夫氏の2人の大局観に依るところが大きい。常に革新性を忘れずに端末音楽機器「ウォークマン」を開発、成長市場をいち早く米国に求めた
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