MLBの技術会社が生んだボール・選手追跡技術 投手としてストレートの平均球速は155.2km/時(ボールが1回転する間に縫い目が4回通過する4シームの場合)(4月18日時点)、4月3日の試合の第4打席で放った中前安打の打球速度は181.69km/時で同日時点で今季球団最速――。大谷選手の凄さをダイレクトに伝えるのが、大リーグ機構(MLB)が2015年に全30球団のスタジアムに導入し、運用する「STATCAST(スタットキャスト)」。ボールや選手の動きを追跡してデータ化するトラッキングシステムである。 STATCASTが取得できるデータの一例。投球の速度やリリースポイント、回転数、変化量などを計測。それらのデータを組み合わせることで、バッターがそのボールをどれだけのスピードに感じているのかという「体感速度」も割り出すことができる。「スポーツアナリティクスジャパン2017」での、元MLBAM