2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、マーク・ライランスなど、スター、名優が次々に出演する、豪華なSFコメディー超大作である。 監督は、前作『バイス』(2018年)がアカデミー賞作品賞にノミネートされるなど、年々高い評価を獲得しているアダム・マッケイだ。彼の監督作らしく、本作『ドント・ルック・アップ』は、現実的な恐怖を感じられる、皮肉な笑いに満ちた過激なコメディーとして楽しめる作品となった。 それにしても本作、さすがはアダム・マッケイと言わざるを得ない。ユーモアの連続によって観る者を笑わせながらも、そこでは近年のアメリカや世界の状況における問題の数々が、おそろしいまでに的確に射抜かれているのだ。ここでは、そんな本作で表現された問題と
![“真摯”で“真面目”なコメディー超大作 『ドント・ルック・アップ』に感じる現実的な恐怖](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8206a3d140ad65a81606de2d1d03fffffa3c571e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frealsound.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F12%2F20211231-dontlookup-01.jpeg)