先日行われたストーカー問題研究会*1で、久保田 薫「性暴力支援の現場から−人身取引被害者支援の現状と課題−」という報告がありました。 久保田さんはフィリピンで人身取引被害者支援の活動にかかわった後、帰国して日本で活動を継続しています。今はレイプクライシスセンターTSUBOMIの運営に携わっています。近年、日本でも若年者が人身取引(性的搾取)の被害にあっていることが注目されています。女優を夢見ている若い女性が、モデル事務所で契約を結んだところ、望まないかたちでAV出演を承諾させられることもあります。また、虐待から逃れるために家出をした少女が、身を寄せた先の男性に援助交際をさせられて売り上げを横取りされることもあります。さらに、DV被害者パートナーに風俗で働くことを強要されることもあります。 こうした「性的搾取の問題」は、「性暴力の問題」と「セックスワークの問題」の両者と隣接しており、非常に難