2016.10.21 永遠に付きまとう「非モテ」感に、男たちはどう向き合えばいいのか。/杉田俊介×荒井裕樹 10月14日に『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)が上梓された。著者の杉田俊介さんは、messyで行われたライター・西森路代さんとの対談で「マッチョにはならず、被害者意識にも染まらず、女性や性的マイノリティの人たちに対する暴力を意識して、なおかつ、『男』としておだやかな気持ちで生きられたらいい」と語っていたが、本書はまさにそうした新しい「男らしさ」を模索する一冊となっている。 「男の弱さは、自らの弱さを認められない弱さ」であり、それを語る言葉が足りていないと語る杉田さん。「男は生きづらい」本が多数出版される中で、杉田さんの実存に迫った試行錯誤は、それらと一線を画すものとなっている。男たちはいかに「男らしさ」を語ればよいのか、『障害と文学』(現代書館)、『生きてい