「法律」という意味での"Act"と"Law"の使い分けはnative English speakerでも知っている人は少ないようですが、"Act"とは、たとえば米国の場合、上下両院を通過した法案(Bill)に大統領が署名した時点で、または大統領が拒否権を行使し、両院で3分の2以上の多数で再可決した時点でこの法案は正式に法律として成立し、"Act"と呼ばれることになります。すなわち、"Act"は固有名詞としての法律の名称に使われることになります。 それでは"Law"はどのような場合に使われるかと言いますと、固有名詞としての法律の名称ではなく、「~に関する法律」のように法律の内容を一般的または説明的に表現する場合とか、外国の法律で公式の英訳が存在しない場合などに使われます。 日本の法律の名称には従来公式の英訳は存在していませんでしたので"Law"が使われて来ましたが、最近になって公式訳を設定し