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  • 母の崩壊 ~江藤淳 - カタヨリ紙

    『成熟と喪失 ~“母”の崩壊』/江藤淳(講談社文芸文庫)より <(…)信太郎は子供のころから母の歌で悩まされた歌詞の1つをおぼえてゐる。「をさなくして罪をしらず、むづかりては手にゆられし、むかし忘れしか。春は軒の雨、秋は庭の露、母は泪かわくまなく祈るとしらずや」といふのがそれだ。いはばそれは彼女のテーマ・ソングだった。(…)それは無意識なだけに、母親の情緒の圧しつけがましさのおかげでしばしば彼は、母親にとつていつたい自分が何であるのか、母とは何であり息子とは何であるのか、問ひかへしたい衝動を子供心におぼえたものだ。>(安岡章太郎『海辺の光景』) エリクソンによれば、米国の母親が息子を拒むのは、やがて息子が遠いフロンティアで誰にも頼れない生活を送らなければならないことを知っているからだという。そういう息子のもっとも純粋なイメイジは、やがて目的地に着いたら屠殺される運命の仔牛の群を率いて大草原

    fuyu77
    fuyu77 2015/06/02
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