中国の武漢で開催された東アジアカップ。日本は最終戦の中国戦に1-1と引き分け、(2分け1敗と)1勝もできずに大会を終えることになった。大会中、選手たちは経験を積むことで成長していたが、多くの局面で未熟さを晒した。Jリーグではあまり見られない放り込みに狼狽し、自分たちの長所を出せないという脆さを見せ、勝ち切るしたたかさも乏しかった。 「世代交代」 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は30才以下のキャップ数の少ない選手を選び、日本サッカーの新陳代謝を促そうとしていたのだろう。2011年アジアカップ優勝のメンバーが未だに主力を担っている現状で、東アジアカップを「新たな人材発掘の場」と目論んでいたに違いない。そうした事情により、結果を残しているベテランよりも、クラブでようやくポジションをつかんだ程度の若手選手も選ばざるを得なかった。 しかし"与えられたポジション"で、選手は覚醒するのだろうか? その答