読者を振り回し、置き去りにしながら淡々と進んでいく「読む麻薬」的小説~「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」 デイリーポータルZのライター、関係者が愛読している本を語ります。 今回はライターのこーだいさん。レコメンドは「金を払うから素手で殴らせてくれないか?(木下古栗・著、講談社)」。 聞き手はまこまこまこっちゃん、石川です。 ではこーだいさん、お願いします。 読む麻薬 こーだい: 小説なんですけど、どうやって薦めたらいいのかな… 「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」っていうタイトルなんです。 まこ: すごいタイトル 石川: いいタイトル(笑) こーだい: 木下古栗っていう人の本で、 これがですね、べらぼうに面白いんです。 説明が難しいんですけど、あえて表現するなら「読む麻薬」っていうか、読んでると思考がトリップしていくような破天荒さがあります。 一応、分類上は純文学なんですよ。