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  • 西欧中世における恋愛、性の諸相

    2007/06/22 西欧中世における恋愛、性の諸相  YanoII 「愛、この十二世紀の発明品!」 シャルル・セニョボス 現代に生きるわれわれは、「恋愛」を普遍的なものであると考えがちである。しかし、少なくとも古代ローマにおいては、結婚とは家同士の結びつきと家財の継承手段であり、愛欲とは市民を再生産する道具に過ぎなかった。歴史を紐解けば、今日的な意味での「恋愛」がきわめて人為的、時代特殊的な概念であり、誕生してから長く見積もっても千年ほどにしかならない比較的新しい様式であるとわかる。現に、ホイジンガは大胆にも「南仏吟遊詩人の宮廷恋歌において……愛欲(エロティック)の形式が創造された」と主張する。同様のことをさらに直接的な表現で指摘したのは、フランスの若き歴史家ラ・クロワだ。彼は『中世のエロティシズム』において「十一世紀末に南仏で女性に対する恋愛感情が発見された」と述べている。現代の歴史

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