リアル店舗とECの融合で世界一を目指す東急ハンズ ●商品カテゴリの選択と集中でオンリーワンとしての存在価値を 長谷川:他にもやらなければならないと思っているのが、品揃えの専門性の深化です。 藤元さんがデートで行かれていた頃は、行けばなんでもある東急ハンズということで人気を得ていました。 しかし今、小売で「何でもあるのは何にもない」みたいなことを言われます。モノが置いてあるだけではだめなのです。 お客様がインターネットなどで情報を得て商品も価格もどんどん詳しくなっている。総合店が没落している理由の一つです。 何かに絞る、あるいは何かを削るということをしなくてはなりません。 品揃えは、幅(カテゴリの多さ)が必要なのではなく、深さ(カテゴリの中にあるアイテムの多さ)が必要な時代だと思います。 ただ、今までやってきたことを、「捨てる」のは、本当に難しい決断となります。過去の成功体験を捨てる意思決定