アクセッサメソッド クラスの宣言と定義を正しく行い、Object ルートクラスの alloc メソッドを呼び出すと、クラスのインスタンスが生成されます。 クラスの定義は構造体の宣言のようなもので、インスタンスの生成するということは、構造体型の変数を定義して構造体を表現するために必要なメモリを割り当てる行為に似ています。 ただし、クラスはメンバ変数とそれを処理する専用の関数を関連付けている点で、構造体と大きく異なります。 前回で、クラスを宣言し、メソッドを定義してそれを呼び出すということを行いました。 前回のメソッドは引数や戻り値をやり取りしない極めて単純なものでしたが、この場ではより複雑なメソッドを実現するために、メソッドの詳細を解説します。 特に、メソッドは関数とは異なり、設計論の概念からインスタンスやクラスの役割に関連付けられなければなりません。 例えば、2次元座標の点を表す Poin