旧日本軍が日露戦争の戦利品として持って帰った渤海国の石碑を中国に返還しなければならないという主張が中国で起こっていると日本の朝日新聞が28日、報道した。 新聞は中国がこの石碑に関心を持つようになった背景には渤海国の以前のこの地域に存在した高句麗の歴史をめぐる韓中間の論争があると分析した。 問題の石碑は現在、日本の皇居に保管されている「鴻臚井碑(こうろせいひ)」だ。この石碑は1908年、日本の皇居の吹上御所に移された。日露戦争当時、中国遼寧省旅順市を占領した日本軍が戦利品として石碑と碑閣(亭子)をともに持って帰り天皇に捧げたものだ。日本防衛研究所図書館に所蔵されている「明治37、38年戦役戦利品寄贈書類」にこうした内容が書かれている。 この事実は99年、日本の渤海国史専攻学者によって学界に初めて知られた。中国学界はこの石碑が唐と渤海が君臣関係を結んだことを立証する決定的な遺物として高い関心を