■新幹線延伸 新函館−函館も「経営分離」 北海道新幹線の札幌延伸に絡んで、JR北海道の函館線経営分離の姿勢に函館市が猛反発している。分離区間に新函館(仮称)―函館間(約18キロ)が含まれるため、新函館駅からのアクセスが絶たれ、観光都市の存亡にかかわるからだ。札幌延伸には並行在来線経営分離への地元同意が必要だが、西尾正範市長は「絶対判は押さない」と強硬姿勢を崩さない。一方、すでに経営分離が決まった道南地域では「地域交通はどうなるのか」との不安の声も根強い。 (加賀谷直人、芳垣文子) ◇ ■「JRは利用者を無視」 「新函館で降りた客を3セクで運べるのか。(経営を)放棄するのは無責任だ」「地方都市を衰退させる新幹線ならいらない」 JR北海道の本社応接室で先月19日、函館市の西尾市長は激しい言葉を続けた。JRの新幹線計画室長らとの話し合いはかみ合わず、平行線のまま終わった。 その1週