山中 浩之 日経ビジネス副編集長 ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。 この著者の記事を見る

気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 大げさなタイトル。世界第2位の経済大国から滑り落ち、若者の内向き志向を反映して海外進出が減少傾向にある現在の日本を考えると、いかにも奇をてらったタイトルだと感じるだろう。 しかし、ここで言う「大国」は決して「アニメに代表されるサブカルチャー大国」だったり、「ゲーム開発におけるソフトウエア技術大国」ではない。国家としての物理的実体に関する正真正銘の「大国」の意味である。 まず国土で言うと世界で62位。それほど大国じゃないじゃないって?いえいえ、ヨーロッパで日本より大きいのはロシア、フランス、スペイン、グリーンランドを含めたデンマークだけだ。日本は決して小さい国ではない。 そもそも、我々日本人は小さい頃から「極東の島国」とか、「こんな小さな国が列
日経ビジネスのムック「新しい経済の教科書 2012」が4月20日に発売されます。2010年から発行している本誌は今回、装いも新たに表紙を変え、サイズも持ち運びしやすいB5判に。経済学の思想からノーベル賞に関する話題、最新の経済学の知見、経済学の基本用語や英語解説まで盛りだくさんの内容を掲載しています。 その本誌の冒頭を飾るのが、伊藤元重・東京大学経済学研究科・経済学部教授と、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の小谷真生子キャスターの対談。オンライン版の本稿は、まずはお2人の対談から、本誌に収録仕切れなかった足元の経済状況や制度改革などについての議論を2回に分けてお届けします。 小谷:始めに、消費増税についてです。実は数年前、消費税増税は必要なのでしょうか、などと「ワールドビジネスサテライト」でも申し上げていました。と言いますのも、社会保障の構造改革や行政指導、規制緩和を徹底することに
ピーター・ドラッカーやマイケル・ポーターといった経営学の大家が著した経営学の“古典”を読むだけでは、複雑さを増している現代のビジネス現象を解明し、競争を勝ち抜く戦略を見いだすことはできない。現在進行形の事象から得られた最新の知見を学び、戦略を組み立てることが必要だ。 この新コラムでは、気鋭の経営学者たちが現代経営学の最先端の世界へと誘う。まずは、ポーターらが確立してきた競争戦略論の新潮流について、4人の俊英に解説してもらう。 初回に登場するのは、楠木建・一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。ベストセラーとなった著書『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)において独自の視点から提示した競争戦略論の本質について改めて説く。 (取材構成は、秋山 基=ライター) ―― 2010年に発行された『ストーリーとしての競争戦略』はベストセラーになりました。 楠木:多くの人に読んでいただいて、ありが
「フェイスブック元年」 日本ではそう言われているらしいが、こちらニューヨークでは、もう完全な「インフラ」になってしまった。 初対面の人と会って、「また連絡を取りたい!」と思ったら、メールアドレスを聞くのではなくて、まずフェイスブックにアカウントがあるのか確認する。 マンハッタンの地下鉄や、スタンドで売っている雑誌の企業広告でも、企業が記載しているのは、もう自社のウェブサイトではなく、フェイスブックのファンページだ。 フェイスブック追撃の新メディア続々 最近では送受信するメールの数がめっきり減ってしまった。逆に、フェイスブックのメッセージは増え続けている。人を集めてパーティー!と思ったら、マスメール送信なんてやらない。フェイスブックでシェアした方が、よっぽど効果的に人が動員できる。 ニューヨーカーは「インフラ化」したフェイスブックが当たり前の存在となって、飽きてきている。 「次に面白いものは
当コラムでは今回から、学生が集まる「超人気企業」の人事担当者を突撃取材していく。人材戦略や人気の理由、ランキングに対する率直な感想まで、担当者のホンネを紹介する。 まずは、「就職したい企業ランキング」で、「セミナー・説明会での説明が詳細でわかりやすかった」企業のトップに輝いたニトリから始めよう。同社は総合ランキングでも22位に入っている。 「学生がニトリを鍛えてくれる」 2月某日。取材に応じてくれたのは、ニトリ東京本部人材採用部の玉上宗人マネジャー。4年前にニトリに中途入社して、現在は学生の採用全般を担当している。 まずは、前年の38位から22位に順位を上げた要因を聞いてみた。 「そうですね。今年はなるべく、学生の近くに行って採用活動をやろうと意識していました。全部の大学には行けなかったのですが、なるべく地方にも出て行って、まずはニトリを理解してもらおうと」 とはいえ、全国を回るとなると、
SNS世界最大手フェイスブックの企業価値は500億ドル。2012年上場を視野に未公開株への投資熱が急上昇中だ。世界が沸き立つ中、日本には2つの意味で出遅れ感が強い。 創業から7年足らずで6億人近い利用者を集めた世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)フェイスブック。年明け早々に米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)がその企業価値を「500億ドル(約4兆1300億円)」と弾いたことが報じられ、日本でも知名度が一気に上がった。 世界で沸騰するフェイスブック熱に比べれば、言葉の壁やミクシィなどの日本版SNSの存在もあって、国内での普及は遅れ気味。そしてもう1つ、有望な未公開株への投資という点でも、日本は蚊帳の外に置かれつつある。 GSは評価額に基づき、ロシアの投資会社と計5億ドル(約410億円)を出資したほか、専用投資ファンドを組成して総額15億ドル(約1240億円)の調達を
韓国で最も優秀な理工系の人材が集まる国立大学KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)の1年生が「成績が良くない」ことを悲観して自殺した。「これは個人の問題ではない。大学や韓国社会が1人の天才を殺した」として社会問題になっている。 KAISTと言えば、普通の韓国人にとって天才の中の天才が集まる大学というイメージがある。KAISTを舞台に大学生活の苦悩と青春を描いた人気ドラマもあったほど、手の届かないあこがれの大学である。そういえば、KAISTを舞台にしたドラマでも主人公の友達が自殺するという話があった。。。 KAISTでは毎年のように成績に悩む学生が自殺している。韓国では成績と自殺はきっても切れない関係なのかもしれない。1989年には「幸せは成績順ではないじゃない」という映画が大ヒットしたほどだ。 ところが今回の自殺は
浅田真央さんの本を書くことになった。 これは、真央さん本人を初め、さまざまな方々のご協力のもとにスタートした企画である。 もともとは、出版社の編集者の方(ここでは仮にAさんとする)が、ぼくのもとを訪ねてきてくれたことがきっかけだった。Aさんは、今年初め、後にベストセラーとなるぼくの著書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(以下『もしドラ』)がまだ出たばかりの頃に、「これは素晴らしい本だ」と評価してくださり、「これに類する本をうちでも書いてくれないか」という提案を携えられ、会いにきてくれた。 しかしながら、ぼくはこれを丁重にお断りした。なぜなら、『もしドラ』に類する本は書かないと、もうすでに決めていたからだ。同時に、次に出す本は「自分が興味のあることを取りあげたドキュメンタリーにしたい」という思いもあった。だから、そのことを率直に申しあげると、Aさんは、
トラフィック対策が課題の1つに 一方、2010年1月にオープン化を予定しているDeNAの守安氏は、ミクシィのオープン化の現状を見て2つだけ残念な点があると述べた。 まず、パソコン版mixiアプリで最も集客に成功しているSAP(ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー)が日本企業ではないというところ。国内からもっとソーシャルアプリ開発を盛り上げていく必要があるとした。 もう1点はケータイ版mixiアプリのトラフィックに耐えられていないSAPが実に多いということ。ベンチャーにとってまたとないチャンスだが、十分に取り組みができていない企業が多すぎると指摘。スピード感、投資規模含め、もう一段ギアを入れてほしいとアプリ開発企業の多い会場に激励を飛ばした。 その上で、同社のSAPに対するサポート体制について説明した。 まず、ユーザーに対する有料課金における手数料は3割。携帯電話事業者による課金代行、
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