全国各地で、「寂れてしまった住宅地」が増えつつあります。 例えば、 ・古家が数軒建つ程度で、大半が雑草の空き地区画になった住宅分譲地 ・空き部屋だらけになってしまった住宅団地(アパート) などです。 こういった住宅地は、最近では「限界ニュータウン」と呼ばれることもあります。言葉の響きからも、いわゆる”まちとしての発展の限界”や”限界集落”と化したネガティブなイメージが想像できます。 今回は、この「限界ニュータウン」について、 ・限界ニュータウンが生まれた社会的背景 ・限界ニュータウンの所有者の現状 についてみていきたいと思います。 限界ニュータウンが生まれた社会的背景 1970年代~1980年代のバブル期には、好景気であることと、「不動産は、値上がりこそすれ、値下がりすることはない」といった不動産神話と呼ばれる価値観が浸透していたことから、今でいう株式や金(ゴールド)購入のように、財産形成