日本家電メーカーの衰退が囁かれる昨今だが、日経新聞に先日のCESに関連して「日の丸家電、打倒アップルの条件 ソフト重視へ転換せよ」という記事が掲載されている。記事では、衰退の理由としてソフトウェア開発力の欠如、その原因としてゼネコンスタイルの開発体制を挙げている。 多くの日本メーカーが自社のエンジニアをソフトウェアエンジニアとして育成せず管理者としてしまい、実際の開発は下請けに外注する、いわゆるゼネコン型の人事制度を続けていることが最大の問題点だという。そしてこの体制の背景として、ハードウェア全盛時代の、ソフトウェアを大量生産可能なものとみなす「ソフトウェア工場」の発想から抜け出せていないことを指摘。本来ソフトウェアエンジニアは専門性の高い、プロスポーツ選手のような存在だとコメントしている。 こうした指摘自体はこれまでも度々されているが、現状を打破するには至っていないと思われる。日本メーカ