2012.12.27 posted by honzuki / Category: 新刊情報 / Tags: SF, マンガ, 映画・アニメ 世の中には、iPhoneやパソコンで観る動画があり、テレビやレンタルDVDの映像があるのに、何故か「映画館で観る映画」だけが特権的に語られてきた。ちょっとでも映画論のような本を手にとったことがある読者は誰でも「映画館で観る映画」だけが偉いの?と疑問を持ったことがある筈だ。 「映画館で観る映画」がどれだけ偉いのかという問いはさておくとしても、それ以外のあらゆる「映像」について語る言葉が長い間待ち望まれてきた。今回紹介する渡邉大輔『イメージの進行形 ソーシャル時代の映画と映像文化』は、スマートフォンや携帯ゲーム機、YouTubeやニコニコ動画と、ショッピングモールのシネコンが一般化した状況での映画体験とを、同じ地平で語ることを目論む意欲的な論集。生硬な語り