最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)は、一、二審で死刑判決を受けて上告中のオウム真理教元幹部・遠藤誠一被告(51)について、9月29日に検察側、弁護側双方の意見を聞く弁論を開くことを決め、関係者に通知した。遠藤被告は地下鉄・松本両サリン事件で使われたサリンを製造したとして殺人などの罪に問われている。 教団をめぐる一連の事件では、元代表の松本智津夫死刑囚(56)ら11人の死刑が確定。遠藤被告と中川智正被告(48)の2人の裁判だけが最高裁で続いている。中川被告も9月16日に弁論が予定されており、一連の訴訟は年内にも終結する見通しとなった。