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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/mailtotaro (12)

  • フジテレビ反韓流デモに見るマスコミとネット文化との断絶 - ビールを飲みながら考えてみた…

    例えば各藩毎の方言から共通言語としての「日語」が普及するために「新聞」が果たした役割は大きかったし、「日国民」としての共通意識を生み出すために「新聞」が果たした役割も大きかった。その一方で大政翼賛会を作り上げた責任の一端は「新聞」をはじめとしたマスコミにある。 これらに共通して言えることは、社会全体に対して影響力を与えるような情報を発信するためには、大きな資が必要であり、「新聞」をはじめとした「マスコミ」にしかそれらの機能がなかったからだ。そしてそれらマスコミは、その時々で結びつきの強度は違ったとしても、時の権力と近しい関係を築きながら存続してきた。 一部の雑誌やジャーナリストから異議を唱えられてきたのも事実だけれど、多くの国民はマスコミが流す情報を「真実」だと思ってきたし、そのマスコミの流す情報が「大事な情報」だと思ってきただろう。 しかしインターネットの登場以降、そうした「幻想」

    フジテレビ反韓流デモに見るマスコミとネット文化との断絶 - ビールを飲みながら考えてみた…
  • セコムが進出するあらたなる「安心」とクラウドに求められる要件 - ビールを飲みながら考えてみた…

    セコムがインターネットを活用した新しいサービスを始めたという。セコムといえばホームセキュリティの最大手。これまでであれば、家庭に設置されたセキュリティカメラとホームモニターを設置し、その情報を一般電話回線やISDN、IP電話を通じてセコムのコントロールセンターと接続する形態。 大切な情報は画像データでお預かり、セコムが新ホームセキュリティを開発 こうした「自宅」の「防犯」対策に加え、身分証明書や緊急連絡先などの「個人情報」をインターネット経由で預かるサービスを12月から始めるという。こうすることで、「災害時に顧客が家族の安否などを迅速に確認できる」になるという。東日大震災契機に、「従来のホーム・セキュリティの機能だけで十分か、という議論を行」い、「震災で服用薬の種類が分からなくなったとか、家族の連絡先の記録が残っていない、家族写真データが持ち出せなかった」といった問題に対応するために、セ

    セコムが進出するあらたなる「安心」とクラウドに求められる要件 - ビールを飲みながら考えてみた…
  • 集合知はこの危機を乗り越えられるか - ビールを飲みながら考えてみた…

    もし仮に日政府がもっと僕らのことを信じていて、もっと協力的で、もっとOPENで、もっと可能性を信じ、もっと勇気ある決断ができるのであるならば、こんなサイトを立ち上げてみるといいかもしれない。 「福島原発の危機を乗り越えるための方法をみんなで探そう」 もちろんこのサイトのポイントは「みんな」という言葉にある。これまでの官僚主義や「お上」意識や権威主義ではなく、インターネットを通じた「集合知」によってこの日を変えることができるかという挑戦となる。 今回の福島原発事故では、3月11日の地震直後のに稼働中の1~3号機は自動停止したものの、津波により非常用電源が水没、冷却水循環系が機能停止し、冷却不能という事態に陥る。核燃料は原子炉停止後も崩壊熱を発し続けるので長期間の冷却が必要。そのため格納容器の破損という最悪の事態が現実味を増し始める。 ここから数日の状況というのは、リアルタイムに「衝撃的」

    集合知はこの危機を乗り越えられるか - ビールを飲みながら考えてみた…
  • 東日本大地震:JRに求められる2つの対応 - ビールを飲みながら考えてみた…

    石原知事がJR東日に怒りを爆発させている。それはそうだろう。3月11日の帰宅難民者の問題もそうだし、今回の計画停電による運行制限もそうだ。JRは自分たちの企業責任をどう考えているのだろう。 【東日大震災】石原知事「JR東日の体質、私は許さない」 - MSN産経ニュース 3月11日の東北地方太平洋大震災発生時、僕は新宿にいたのだけれど、JRも地下鉄も止まってしまい、身動きがとれない。自宅は上野から東北に向かって走る常磐線沿いの街。距離でいくと35Km強というところ。深夜には動き出すんじゃないかという淡い期待を持ちつつ、歩き出しはじめる。長い行列。すれ違う人々。あぁ、これらの人が皆、自宅へ向かうんだ。そう思いながら、上野駅へたどりつく。 今回、地下鉄は深夜に部分的に動き出したりはしたものの、都心と衛星都市とを結ぶJRや私鉄が全て止まることになった。これが大量の帰宅難民を生み出すこととなる

    東日本大地震:JRに求められる2つの対応 - ビールを飲みながら考えてみた…
  • 救命士の違法点滴問題と過剰なコンプライアンス意識 - ビールを飲みながら考えてみた…

    患者の命を救うために「法」の規定を超えて治療にあたる――テレビドラマや映画であれば、賞賛されるシーンだろうが、現実はそうはいかないらしい。 救急救命士、「生命の危険」で患者に違法点滴 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 交通事故で負傷した男性が救急車で搬送中、大量出血のために意識が朦朧とし始めた。これを見た救急救命士は医師と連絡をとりながら輸血を行う。負傷した患者は病院で治療を受け、快方に向かっている――来ならば、これでめでたし、めでたしという話なのだけれど、現行の「救急救命士法」の規則では「心肺停止」状態以外の患者への点滴や気管への酸素吸入の措置は認められていない。この救命救急士は違法行為を行ったとして処分されるらしい。 果たしてこの行為をどう見ればいいのだろう。 「たら・れば」の話をしても仕方がないのたけれど、仮にこの事態に対して、A)輸血する技術を持ちながら「救

    救命士の違法点滴問題と過剰なコンプライアンス意識 - ビールを飲みながら考えてみた…
  • パン食べ放題の「BAQET(バケット)」とファミレスの原価はどう違うか - ビールを飲みながら考えてみた…

    映画を見に行くついでにランチを「ベーカリー・レストラン バケット」で。この「バケット」は焼きたてのパンがべ放題ということで、パン好きとしては、何となく利用してしまう。で、べていてここの価格や原価について考えてみた。 普通のファミレスでも「パン付き」の事はある。例えばロイヤルホストだと、「黒×黒ハンバーグステーキ」が単品だと888円、「パン+ドリンクバー」(400円)を追加すると、合計1,288円だ。これに対してバケットだと、パンべ放題付きのデミグラバークが1,190円。ただしこちらはドリンクは含まれないので、ドリンクバー(360円)をセットにすると1,550円となる。 このあたりの値付け感は「バケット」のうまいところ。事につけるドリンクバーの値段だけを見ると、ロイヤルホストは270円なのに対し、バケットは360円とちょっと高めだ。しかし「パン」を売りにしている以上、ドリンクバーを

    パン食べ放題の「BAQET(バケット)」とファミレスの原価はどう違うか - ビールを飲みながら考えてみた…
  • 【書評】これからの「正義」の話をしよう / マイケル・サンデル - ビールを飲みながら考えてみた…

    もう半月ほど今年も残っているが、間違いなく、今年、2010年に読んだの中でNo.1といっていいのが、マイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」だ。硬質で、さすがに疲れている時は全然頭に入らなかったりしたのだけど、間違いなく僕らの価値観に揺さぶりをかける。1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?――その問いに答えることは簡単ではない。 これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 / マイケル・サンデル この著書とあわせて、同様に「自由主義」について解説を行っている「自由主義の再検討 (岩波新書) / 藤原 保信」をあわせて読む。こちらは対社会主義との関係についても語られているが、新書ということもあってコンパクトにまとまっていて、「これからの『正義』の話をしよう」の補完としてちょうどいい。その上で、簡単にまとめておきたい。 【

  • 保険とリスク、ブラックスワン的社会が背負っているもの - ビールを飲みながら考えてみた…

    仮にあなたがコンビニを経営していたとして、そこに強盗がやってきた時にどうするのだろうか。レジに入っている10万円を守るために危険を顧みず必死に抵抗するべきだろうか、それともどうせ「損害保険」に入っているのだしそのまま強盗に30万円を差し出すべきだろうか。そうすれば怪我をすることもないだろう――そんな話を先日、友人と飲みながらした。 これは別に「正義論」の話をしていたわけではない。「保険」というものが何をもたらしたのかという話をしていたときのことだ。 「保険」というのは不思議なものだと思う。一体、誰が何を得をし、損をしているのかが今ひとつピンと来ない。理屈では分かる。しかしそれがもう1つ腑に落ちない。 仮に先のコンビニの経営者であれば、当然、「保険」に入るだろう。誰も損害を被りたくないからだ。例えばその「安心」を買うために月々1,000円の掛け捨て保険に入っているとしよう。1年ほど掛け金を払

  • マーシャル・ロー:マイケル・サンデル的3つの「正義」論をめぐる映画 - ビールを飲みながら考えてみた…

    デンゼル・ワシントンとブルース・ウィリスが競演した「マーシャル・ロー」再見。「マーシャル・ロー」とは「戒厳令」の意、原題は「The siege」で「包囲」を意味する。映画を見ればわかるけれど、原題の方が微妙な問題意識を感じさせるものになっている。僕の記憶だとてっきり2001の9.11同時多発テロ以降に製作された映画だと思っていたのだけれど、そうか、こちらの方が先なんだ。そういう意味では、日における「パトレイバー2」同様、テロの時代の予言的映画ともいえる。 【予告編】 The Siege Trailer 【あらすじ】 ニューヨークのブルックリンでアラブ系テロリストによりバスが爆破された。テロリズム対策部長でFBI所属のハブ(デンゼル・ワシントン)は犯罪者の検挙に必死になる。彼の前に現れた謎の美女、エリース(アネット・ベニング)はアラブ系アメリカ人社会にコネクションを持つCIA活動員だった。

  • 「日本鬼子(ひのもと おにこ)」は成熟日本を救えるか - ビールを飲みながら考えてみた…

    「シミュラークル」という言葉がある。80年代の「ポストモダン」ブームだった頃に流行った言葉だ。フランスの思想家 ジャン・ボードリヤールが提唱した概念で、高度消費社会において、商品が「使用価値」以上に「記号」としての価値が高くなっていることを示したものだ。つまりこれまでであれば実際に「道」がありそれに基づいて「地図」が作成されてきたが、高度消費社会では先に「地図」ありそれに基づいて「道」が作られる、とした。 この「シミュラークル」という概念は、ちょうどバブルの頃の日、W浅野が登場し、トレンディドラマなるジャンルが存在した時代の空気を非常に体現していたと思う。実際にはありえないような都会でのライフスタイルがテレビで流され、それに憧れた人々が実際にそんな生活をした/しようとしたのだ。 その頃から、実は日は世界でもトップクラスの文化的な成熟あるいは戦後的文化・男性中心主義からの解放、高度消費社

  • プロフェッショナル 仕事の流儀:松本人志と「集合知」 - ビールを飲みながら考えてみた…

    NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でダウンタウンの松人志を取り上げていた。結局はNHKで再放送する松のコント番組の番線かよ、みたいなところもあるのだけれど、まぁ、松人志の裏側(作り手側)をこれだけ追ったのもこれくらいだろう。で、これを見ていて感じたことを。 この番組の中で松人志は「お笑い・コントの求道者」のように描かれていた。常に新しい笑いを求め、出来上がった笑いを定型化させるのではなく、それを否定する。そのため「ガキの使いやあらへんで!!」の次回ネタの企画会議では、深夜の番組収録にも関わらず、収録後、翌日の朝まで打ち合わせが実施される。 せっかく出来上がった企画も、編集作業などの日数からNGになったりと、様々な条件が付与され、そんな中で常に新しいものを目指そうとする。 そうした企画会議には番組の出演者やスタッフ、放送作家などが加わっているのだけれど、放送で見ている限り、や

    プロフェッショナル 仕事の流儀:松本人志と「集合知」 - ビールを飲みながら考えてみた…
  • マルタのやさしい刺繍:おばあちゃんの自己実現はコミュニティを幸福にするか - ビールを飲みながら考えてみた…

    作品がスタートした直後の映像を見るとかなり古い作品かと思ったけれど、製作は2006年。その年のスイスの観客動員数No.1にして2007年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。オーソドックスなつくりの中に、自分の夢を実現するためには年齢は関係がないというメッセージと、インターネットという現代風のツールが練りこまれた良質な作品。ただ僕がこの作品で感じたことは日と、資主義社会の行く末だ。 【予告編】 マルタのやさしい刺繍 【あらすじ】 スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、9ヶ月前に夫に先立たれて以来々とした日々を送り、自分も早く夫のもとへ行きたいと願うようになっていた。ある日、昔得意だった裁縫仕事を依頼され、眠っていた創作意欲に火がつくまでは。若い頃、マルタは手刺繍のランジェリーの店を開くことを夢見ていたのだ。早速、親友リジーの手を借りて開店準備を進めるが、村人はハレンチな下着の店に眉を

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