愛知県豊橋市内の養豚農場で豚の伝染病「豚流行性下痢」が発生し、関係団体が出入りする車両を消毒するなど対応に追われている。 同市内では2月26日に、約1100頭を飼育する農場でおおむね21日未満の子豚約300頭が下痢、嘔吐(おうと)などの症状をみせ、県東部家畜保健衛生所が現地調査を実施。遺伝子検査の結果、ウイルスの陽性反応が出たことから感染の疑いがわかった。その後も拡大し、28日までに14頭が死亡した。県内では同16日に弥富市、21日に安城市で発生しており、今回で3例目。 県畜産課は同農場に対し、症状が治癒し、防疫態勢が整うまで豚の移動を自粛し、豚舎の消毒などを徹底するよう要請。県内の養豚農場や関係団体に対してもウイルスの侵入防止対策を取るよう通知した。 これを受けて、JAあいち経済連などは豊橋市内の関係施設2か所に消毒ポイントを設置し、農場に出入りする車の消毒を始めた。同市明海町の東三河食