富士そばに休業補償を申し入れた岸本優さん(左)。右は飲食店ユニオンの栗原耕平さん=17日午後、東京・霞が関の厚生労働省で(坂本亜由理撮影) 緊急事態宣言による店舗・企業の休業が広がる中、休業手当をもらえないまま仕事を休まされている非正規社員らが支給を求める声を上げ始めた。企業に雇用調整助成金を申請するよう要求し、休業手当を勝ち取るケースも出始めている。社員が補償を求めて企業に働き掛けることが、生活を守る重要なカギを握っている。 (池尾伸一) 「より多くの働く人が声を上げてほしい」。立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」で調理を担当するパートの岸本優(ゆう)さん(52)が先週末、記者会見で呼び掛けた。朝七時から午後三時まで週五日勤務が、新型コロナウイルス感染拡大による営業短縮で三月から週三日に削られた。十七万だった給料は九万円台に。さらに四月に入り週二日に減らすよう言われてしまった。
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