大人を信じられなかった17歳の僕が、なぜこの人には悩みを話せたのか?若者支援を続けるD×P今井紀明さんを訪ねて これから先、どうすればいいんだろう。 そんな漠然とした不安が、19歳の僕の心を包み込むことが増えた。 自分の将来のことを描いてみようと思っても全く描けない。キャンバスは常に真っ白。このままではいけないと思っていてもどうすることもできない。無力感に侵されながら布団に入り眠る日々ーー。 高校生の頃はただひたすらに人間関係に悩んでいた。クラスメイトに合わせて、自分が興味もないゲームの話をする。面白くもないところで笑顔を作る。仮面を被った毎日を過ごしていた。それは、一人になるのが怖かったから。 そんな日々を過ごすのに耐えられなくて、高校2年生の夏に学校を辞め、働き始めてからは悩みの種類が変わった。金銭的なことや、将来のこと。人間関係の悩みは無くなったけれど、それまでは全く考えていなかった