挾間美帆というジャズ作曲家は、2010年代後半から現在までに大きな飛躍を見せてきた。2016年には世界で最も権威あるジャズ専門誌ダウンビートが選ぶ「ジャズの未来を担う25人」にカマシ・ワシントン、ジュリアン・ラージ、マーク・ジュリアナらと共に選出。2018年にはオランダの名門メトロポール・オーケストラとのコラボ作『The Monk: Live At Bimhuis』を発表し、翌年のリーダー作『Dancer in Nowhere』はグラミー賞にノミネート。いまや名実ともにジャズ界におけるトップランナーのひとりだ。 【画像を見る】最新作『Imaginary Visions』レコーディング風景(全23点) その挾間は2019年、デンマークの国営ラジオ局専属のビッグバンド「デンマーク・ラジオ・ビッグバンド」(以下、DRBB)の首席指揮者に就任。先ごろリリースされた5作目のリーダー作『Imagina