世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の霊感商法が社会問題化した1990年前後、教団側が信者に献金のための借金を推奨し、借金の総額が3千億円に上っていたと元教団幹部(78)が13日までに共同通信の取材に証言した。93年1月に当時の教団会長が、被害救済に取り組む弁護士に「借金は3200億円ある」とする通知書を送っている。その後教団側は否定したが、証言はこれと整合する内容だ。 献金について教団は信者の自由意思だとの見解を示しているが、過度な献金が始まった経緯の一端と言えそうだ。信者による高額献金は現在も問題化している。