連載開始のご挨拶 週1(金曜夜更新)でエッセイを書いていこうと思っています。 マガジンを作って、そこに入れていきます。 マガジンの名前は「何を見ても何かを思い出す」にしました。 ヘミングウェイの短編のタイトルで、高見浩さんの訳です。 このタイトルを見たとき、「ああ、自分が文学を好きな理由はこれだな」と思いました(中身を読んだら、ぜんぜんちがう話でした。なので、好きなのはタイトルだけです)。 自分が感じた「何を見ても何かを思い出す」を、ここで書いていけたらと思っています。 その第1回です。 小学生のとき、私は口が立つ子どもだった。 十一歳上の兄と六歳上の姉がいたせいかもしれない。 年上としゃべっていると、そちらにひっぱられるから。 当時もう学校は「暴力はダメ、話し合いで」というふうになっていた。 だから、とっくみあいのケンカなんかしていると、先生が割って入って、「手を出しちゃダメ! 口で言い
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