エッセイ連載の第9回目です。 (連載は「何を見ても何かを思い出す」というマガジンにまとめてあります) これまで、「話す」ことについて何度か書いてきましたが(連載の1回目〜4回目)、 今回は、「聞く」ことに関してです。 前回にひきつづき、宮古島で気づいたことです。 宮古島でも入院 また宮古島の話だが、私は宮古島でも入院してしまった。 さいわい、大きな総合病院があり、医療面では何の問題もなかった。 むしろ、全般的に親切で、すんなり入院できて助かった。 看護師さんがすわりこむ 驚いたのは、入院してからだ。 お年寄りが看護師さんに何か話しかけると、看護師さんは立ち止まって聞くのではなく、そばに腰を下ろして、「さあ、じっくり聞きますよ」という態度で聞く。 廊下でも病室でも。 それがどうしたと思うかもしれないが、そんな姿は東京で入院しているときには見たことがない。 入院経験が(残念なことに)豊富なだけ