プロローグ これから、私が自殺未遂をした時の体験談をお話しようと思います。この物語はノンフィクションです。 私は腎臓が死亡してしまって、人工透析という延命治療を行っている1級身体障害者です。 週に三回、1日五時間の延命治療が必要で、その副作用として重度の睡眠時無呼吸症候群、欝病、強迫性障害(不潔恐怖症)、アトピーなどを発症して生活を送っていました。 私は自分が自殺未遂をするまで、 「死ぬ覚悟があれば何でも出来る。だから一時的な感情で自殺をするのは命の無駄使いだ。」 そう思って生きてきました。健常者の方も、このように考えている人は多いのではないでしょうか。 でも、現実は健常者が考えているほど甘くはないのです。 例えば、想像してみて下さい。 もしあなたが、一生40度の熱を出しているような状態で髪の毛も全て抜け落ちて生きていかなければいけない病気や身体障害を抱えたとする。それは、どうやっても逃げ