クレジットに現れる「演技ワークショップ 平田オリザ」の文字。劇団青年団主宰で駒場アゴラ劇場支配人、東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授など、さまざまな大学で学生に接する現代口語演劇論の提唱者であり、2015年に公開されたももいろクローバーZ主演の映画『幕が上がる』の原作者でもある。役者陣、監督、プロデューサー陣、演出・カメラマンに至るまで、『ちはやふる』製作陣は平田氏の約3時間のワークショップを2回受けていた。 ーーどういった経緯で、ワークショップを受けることになったんでしょうか? 北島:制作を担当したROBOTの巣立プロデューサーが関わっています。エネルギーがあって、荒削りな感じも含めての作品を目指したので、若い監督・スタッフで作らないと、という気持ちがありまして、プロデューサーをお願いすることになったんですが、巣立さんが映画『幕が上がる』に関わっていたので、「平田さんのワー