変化が少ない市場と認識されていた家電の世界に新しい動きが広がっている。 生活用品大手のアイリスオーヤマが大型白物家電を投入するなど、新規参入が出てきたことに加え、量販店がPB(プライベート・ブランド)製品の取り扱いに力を入れ始めた。 一方、家電ベンチャーが手がけた2万円の高価格トースターが大ヒットするなど、強い個性を持った製品の売れ行きも好調だ。大量生産・大量消費が中心だった日本市場にもようやく成熟化の波が押し寄せている。 コスパを追求した最終形態 アイリスオーヤマは今年4月、大型白物家電に参入すると発表。第1弾としてルーム・エアコン4機種を投入した。同社は2009年に家電市場に参入したが、小型家電など分野を限定していた。エアコン販売をきっかけに、今後はあらゆる分野の製品を手がける総合家電メーカーを目指すという。 同社が販売するルーム・エアコンの価格帯は6万9800円から9万9800円。も
![アイリスオーヤマがニッポンの家電を総取りする日(加谷 珪一) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6ab5a9a440e38f2a451a026794ef8d4f2c72f11f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F2%2F1200m%2Fimg_e23aede2409422ff77702d681f72ac29266785.jpg)