著者のVered Shwartz氏は、AI研究で有名なアレン研究所で自然言語処理を研究しています(同氏のプロフィールの詳細はこちら)。同氏がMediumに投稿した記事『ACL 2020のハイライト』では、国際的な自然言語処理学会であるACL(Association for Computational Linguistics:計算言語学協会)の2020年次大会で発表された注目すべき論文がまとめられています。 Shwartz氏は、ACL 2020で発表された注目すべき論文を6つの大項目に分けて36本紹介しています(大項目と紹介論文の詳細は以下の記事本文を参照)。こうした紹介論文のトレンドとして特筆すべきなのが、「巨大データセットからの脱却」「リーダーズボードの弊害」「倫理的な言語AIをめぐる議論」でしょう。トレンドを代表する論文を紹介したうえで、自然言語処理は近年目覚ましい進歩を遂げたにもかか