経営再建中のシャープが主力の液晶事業を売却する検討に入ったことが28日分かった。 社外に分社化した後、他社から50%超の出資を仰ぎ、連結対象から外す考え。液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)や電子機器の受託製造大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と今後、交渉を進める。 需要動向により業績が大きく変動する液晶を柱の事業に据えたままでは、経営は安定化しないとして、単独での事業立て直しを断念する。 シャープにとって液晶は、売上高で全体の約3割を占める主力事業。しかし、過去の巨額投資で生産能力が過剰で、不振が続く。シャープは液晶事業の業績が今後、さらに悪化しかねないとみて、連結対象から外すべきだと判断した。売却額は1000億円を超える可能性もある。株式の50%超を他社に持ってもらえば経営が安定するほか、成長投資も提携先と分担できる利点がある。 http://mainichi.jp/sel