佐賀県武雄市が市内の小中学校で実施しているタブレット型端末を使った教育事業を巡り、機種選定での不正が疑われる事実が判明した。 不正が疑われる行為を行っていたのは同市の代田昭久教育監(武内小校長兼任)。機種選定委員を務めた代田氏は、プロポーザル審査前にタブレット端末の納入に関わった企業を訪問していた。 代田氏が接触した企業は、不良品の山を築いた恵安社製タブレット端末の販売窓口。端末選定が、官業による「出来レース」だったことは明らかで、「入札妨害」の疑いさえある。 (写真は武雄市役所) 「恵安社製タブレット端末」選定までの経緯 はじめに、武雄市におけるタブレット端末機種選定の動きを整理しておく。 樋渡啓祐前市長による「改革市政」の一環として、教育現場でiPadを使った実証研究を進めていた武雄市は、平成25年になって事業規模の拡大を決定。市内11の小学校と中学5校の全児童・生徒にタブレット端末を