大阪市の橋下徹市長は26日、同市が筆頭株主として保有する関西電力の株式約9%を売却する方針を明らかにした。橋下市長は「『物言う株主』が株を持ち、経営陣をチェックしないとしっかりした企業にならない」と指摘。時期については明言しなかったものの「(売却に向けて)しかるべき手続きを踏んで対応する」と述べた。大阪市役所で記者団に語った。 これに対し、関電の八木誠社長は大阪市内で行った記者会見で「株式を引き続き保有いただけるよう、株主価値の向上に努めたい」などと強調した。 橋下市長は26日開催の関電株主総会に出席。経常赤字が続く関電の経営陣に交代を求めたほか、関電が目指す原発再稼働の時期に関しても質問し、答弁次第では保有株式を売却する可能性を示唆した。