東京・杉並区在住の高木さん(仮名)は、杉並区荻窪福祉事務所に生活保護の申請をする際、親族に知られたくないと扶養照会を拒否する申出書を提出。すると職員に受け取りを強く拒否され、地方に住む両親に扶養照会通知が送られてしまった。本サイトはこの“問題”について、生活困窮者の支援活動を行う『つくろい東京ファンド』の小林美穂子氏によるレポートを2度に渡り報じてきたが、ここにきて第3弾が届いた。杉並区役所、さらには杉並区長の不誠実な対応と、疑わざる得ない“黒い闇”。高木さんが3月に送った「区長への手紙」は本当に読まれているのだろうかーー 2021年春、生活保護に伴う扶養照会(親族に援助の可否を問う通知)の運用が改善され、申請者の意思が一定尊重されるようになった。 生活保護の申請をすると「この申請者の援助をできませんか?」という通知が親族に送られる。この扶養照会がハードルになって、生活に困っても生活保護制