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  • 【変わる法廷 裁判員制度10年(3)】性犯罪、殺人…崩れる「量刑相場」 死刑は公平性重視で破棄も(1/3ページ)

    今月14日、臨床心理士の山口威(たけし)さん(40)は東京地裁の傍聴席にいた。視線の先にいたのは、強盗致傷罪に問われた男。昨年9月から、東京拘置所(東京都葛飾区)で面接を重ねてきた相手だ。 なぜ犯罪を起こしてしまうのか。4年前、裁判員として強姦致傷(現在の強制性交致傷)事件を担当して感じた疑問。その答えを探そうと、翌年から刑事被告人をカウンセリングする「加害者臨床」の世界へ足を踏み入れた。 「二度と刑務所から出てこないで」。平成27年6月、東京地裁の法廷で、山口さんらを前に被害女性は厳しい口調で訴えた。被告の男はかつて性犯罪で懲役10年の判決を受けて服役し、仮釈放から2年足らずで女性2人を襲っていた。 法廷で見た男は物静かで弱々しくさえ見えた。児童養護施設で育ったと知り、「生きづらさを抱えていたのでは」と感じた。しかし、被害女性の悲痛な訴えに心を揺さぶられ、男への強い非難の思いも抱いた。

    【変わる法廷 裁判員制度10年(3)】性犯罪、殺人…崩れる「量刑相場」 死刑は公平性重視で破棄も(1/3ページ)
  • 都知事選躍進の石丸伸二氏「自民党は限界なのかな」「トップに据えるなら入ってもいい」

    7日投開票の東京都知事選で2位に躍進した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏は14日、TBS系番組「サンデー・ジャポン」に出演し、自民党の派閥パーティー収入不記載事件について「一言でいうとダメだが、ダメなことをなかったことにしようとしている自民党が究極的に終わっている。なぜもっとうまくやらないのか。限界なのかなという感想だ」と述べ、一連の対応を疑問視した。 その上で、石丸氏なら自民党をどう変えるかと共演者に問われると、「私をトップに据えてくれるなら、自民党に入ってもいい」と述べ、「でも、ないでしょうね。それ位、思い切れるなら、それはきっと、これまでの自民党ではなくなっている」とも語った。 岸田文雄首相(党総裁)に対しては、「大変苦しい立場だろうなと思う。派閥の中の立ち位置を考えれば、ほかの人が(総裁を)やっても、うまくいかなかった気がする」と語った。 石丸氏を巡っては、7日の開票番組でコメンテ

    都知事選躍進の石丸伸二氏「自民党は限界なのかな」「トップに据えるなら入ってもいい」
  • 受け継がれる警護の〝魂〟二・二六事件で5人殉職 警視庁150年 20/150

    首相や海外要人の警護などに当たる警視庁警護課の課長室には、6人の警察官の写真がある。昭和11年の二・二六事件で殉職した5人と、7年の五・一五事件で殉職した田中五郎巡査だ。侵入してくる軍の部隊と対峙し、命を懸けて対象者を守ろうとした警護の〝魂〟は、今も警視庁に受け継がれている。 『警視庁史 昭和前編』によると、11年2月26日未明、陸軍の一隊が首相官邸を襲撃。岡田啓介首相の身辺警護に当たっていた土井清松巡査と村上嘉茂左衛門巡査部長は首相を避難させ、戦闘の末に殉職した。 裏門でも同様の戦闘が起こった。非常ベルを鳴らした後に銃撃された小館喜代松巡査は、病院に運ばれた後、うわごとのように「首相は」と尋ね、死去。清水与四郎巡査は首相の避難を確認した後、時間稼ぎのために戦い、命を落とした。 また、滞在していた神奈川県湯河原町で襲撃を受けた牧野伸顕前内大臣を警護していた皆川義孝巡査も、牧野を避難させてか

    受け継がれる警護の〝魂〟二・二六事件で5人殉職 警視庁150年 20/150
  • 都知事選で蓮舫氏支援の市民連合「1年後に忘れ去られていそうな泡まつに抜かれ、傷つく」

    7日投開票の東京都知事選で落選した前参院議員の蓮舫氏=立憲民主党を離党=を支援した「市民連合」は11日、公式インスタグラムで、「一生懸命に応援した蓮舫さんが、1年後には忘れ去られているのでなければテレビのコメンテーターになってそうな泡まつ候補に抜かれてしまったのは、深く傷つく経験となりました」と投稿した。 蓮舫氏は小池百合子東京都知事に3選を許し、新鋭の前広島県安芸高田市長、石丸伸二氏にも敗れて3位になった。「泡まつ候補」は石丸氏を指すとみられる。 その上で、「水に落ちた犬はたたけ、と蓮舫さんバッシングが止まず、共産党のせいだとまで言い出す人もいます」と指摘。「変えたいのは政治だけでなく、こんな選挙結果が出てしまう社会でもあった、と改めて思います」と記した。 市民連合は蓮舫氏に対するバッシングの内容などは明らかにしていない。 市民連合は過去の国政選挙で野党連携を支援してきた。今回の都知事選

    都知事選で蓮舫氏支援の市民連合「1年後に忘れ去られていそうな泡まつに抜かれ、傷つく」
  • 発電所からケーブル1トン盗んだ疑い カンボジア国籍の3人を再逮捕 福島県警

    福島県警は9日、双葉町の太陽光発電所からケーブルを盗んだとして、窃盗の疑いでカンボジア国籍の住所不詳、無職、リー・センイ容疑者(30)ら男3人を再逮捕した。県警によると、3人とも容疑を認めている。 再逮捕容疑は昨年6月30日夜から同7月1日未明にかけて、発電所からケーブル約1トン(時価計約77万円相当)を盗んだとしている。 3人は、同県楢葉町の太陽光発電所から銅線を盗んだ疑いで今年6月に逮捕された。

    発電所からケーブル1トン盗んだ疑い カンボジア国籍の3人を再逮捕 福島県警
  • 【動画】靖国神社落書きの中国籍29歳男の逮捕を発表 仲間の中国籍男2人にも逮捕状 器物損壊疑い

    東京都千代田区の靖国神社で石柱に落書きが見つかった器物損壊事件で、警視庁公安部は9日、器物損壊と礼拝所不敬の疑いで、中国籍の埼玉県朝霞市、職業不詳、姜卓君容疑者(29)を逮捕したと発表した。また、同容疑で、いずれも中国籍の董光明容疑者(36)と許来玉容疑者(25)の逮捕状を取り、指名手配した。 逮捕容疑は共謀の上、5月31日午後9時55分ごろから午後10時ごろまでの間、靖国神社敷地内で、神社名を刻んだ「社号標」という石柱に赤いスプレーを吹き付け、「Toilet(トイレ)」と落書きして損壊(損害見積額420万円)し、礼拝所に対して公然と不敬な行為をしたとしている。 公安部によると、董容疑者が落書きし、許容疑者がその様子を撮影。姜容疑者は2人と行動をともにし、スプレーを購入するなどしていた。董、許容疑者は5月29日に入国し、31日夜の落書き直後の6月1日未明の便で羽田空港から中国・上海に出国し

    【動画】靖国神社落書きの中国籍29歳男の逮捕を発表 仲間の中国籍男2人にも逮捕状 器物損壊疑い
  • 石丸伸二氏と蓮舫氏の2位争いを可視化、都市部で明暗分かれる  東京都知事選の得票分析

    石丸伸二氏当選した小池氏の得票は291万8015票で得票率は42・8%。石丸氏は165万8363票で24・3%、蓮舫氏は128万3262票で18・8%だった。石丸氏は蓮舫氏に得票率で5ポイント以上の差をつけた。 蓮舫氏ネットの動画メディアを中心に人気を集めた石丸氏は、都内62市区町村のうち53市町村で小池氏に次ぐ2位となった。23区においては全てで蓮舫氏を破り、特に中央区では2倍近い票数を稼いだ。近隣の千代田区、港区、品川区でも蓮舫氏に大きく差をつけた。 反対に蓮舫氏が石丸氏を上回ったのは小金井市、東大和市、清瀬市、多摩市、日の出町、檜原村、奥多摩町、大島町、御蔵島村の4市3町2村で、いずれも多摩地域か島しょ部だった。得票率で石丸氏へのリードが最も大きかった檜原村でも、その差は約1・25倍にとどまった。 渋谷で小池氏に迫った石丸氏石丸氏の各市区町村ごとの得票率を見ると、都市部の方が支持され

    石丸伸二氏と蓮舫氏の2位争いを可視化、都市部で明暗分かれる  東京都知事選の得票分析
  • 渋谷や新宿に「R」シール多数 小池氏側は蓮舫氏側が都知事選で貼ったとみて「剥がして」

    黒地に白抜きで「R」のロゴを書いたシールが渋谷や新宿といった繁華街の電柱や歩道用防護柵、道路標識などに多数貼られていることが分かった。7日投開票された東京都知事選で小池百合子都知事に敗れた前参院議員、蓮舫氏の支援者らが無許可で公共物に貼り付けた可能性が取り沙汰されている。蓮舫氏は無関係との立場だが、小池氏の陣営幹部らは早急に剥がすように求めている。 「蓮舫さん陣営は、街中に貼りまくった『R』のシールを早急に剥がしてください。やり口は暴走族やピンクチラシと同じですが、普通に犯罪だし笑えません。モラルが無さすぎる」 尾島氏は新宿駅付近で30枚以上公共物などに貼られた「R」のシールを確認したとも指摘し、「(小池氏の)街頭演説で『R』のプラカードを掲げて大声・奇声をあげていた皆さんが貼って帰るのを目の前で見たので、間違いなく蓮舫さんの『R』です」と書き込んだ。 自民党杉並区議の渡辺友貴氏も同区役所

    渋谷や新宿に「R」シール多数 小池氏側は蓮舫氏側が都知事選で貼ったとみて「剥がして」
  • 事故現場、再三のガードレール設置要請も沖縄県認めず 玉城知事も把握 辺野古ダンプ事故

    米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡した事故で、港湾を利用する事業者側が県に対し、「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」と何度も要請していたことが10日、分かった。玉城デニー知事もこうした要請を把握していた。事業者側は自ら費用を負担するので設置させてほしいとも申し出たが、県は「歩行者の横断を制限することになる」として認めなかった。 一方、牛歩による抗議活動が行われてきた部港塩川地区(部町)に設置されていた「大型車両の往来を妨害する行為」が県条例の禁止行為に該当すると明記した警告看板は市民の要請を受け、設置から約2カ月半後に撤去していたことも明らかになった。 いずれも同日の県議会会議で、自民党の島袋大議員の代表質問に、県土木建築部の前川智宏部長が答えた。 県北部土木事務所などによると、牛歩による抗議活動が

    事故現場、再三のガードレール設置要請も沖縄県認めず 玉城知事も把握 辺野古ダンプ事故
  • 小池百合子都知事、演説ヤジやポスター掲示場所不足など公選法改正を提起 岸田首相と会談

    岸田文雄首相は9日、東京都知事選で3選を果たした小池百合子知事と官邸で会談し、少子化や高齢者、災害対策などで連携していく方針を確認した。小池氏は、演説が聞こえなくなるほどのヤジや候補乱立でポスターの掲示場所が不足するなど、都知事選で浮上した問題に関し、公職選挙法の改正も含めた対応を首相に提起した。 小池氏は記者団に「選挙戦の第一声から大変、荒れた。政見放送やポスターの掲示場所がないなど、さまざまな課題もあった。公選法の想定を超えるものが問題視されている」と指摘。「子供たちが『こういうものなのか』と、政治そのものに忌避感を持つようなことがあってはいけない」と語り、与野党で法改正の議論が進むことに期待を示した。

    小池百合子都知事、演説ヤジやポスター掲示場所不足など公選法改正を提起 岸田首相と会談
  • 防衛費1300億円使い残し 23年度、過去2番目の規模 執行遅れ、増税難航も

    政府が2023年度予算に計上した防衛費6兆8219億円のうち1300億円程度を使い残して不用額となったことが9日、分かった。防衛省発足後の07年度以降では、約1800億円の不用額が出た11年度に次ぐ2番目の規模。一部では予算の増額に対して業務が追い付かず、執行の手続きが間に合わなかったとみられる。 政府は防衛力強化に向け、23~27年度の5年間で総額43兆円程度の予算を投じる方針。財源を賄うため増税も実施する考えだが、多額を使い残している現状が改善されなければ、予算査定の甘さに批判が生じ、防衛増税の実施時期などを巡り今年末にかけての税制改正の議論が難航する可能性もある。 23年度予算の防衛費は米軍再編経費などを含め6兆8219億円で、それまでの過去最大を更新した。しかし複数の関係者によると、増額に伴い契約や事業の実施が想定以上に増え、年度内に必要な支出を精査し切れなかったという。

    防衛費1300億円使い残し 23年度、過去2番目の規模 執行遅れ、増税難航も
  • <独自>靖国神社落書きの中国籍の男3人に逮捕状 器物損壊と礼拝所不敬容疑 男1人を逮捕へ

    東京都千代田区の靖国神社で石柱に落書きが見つかった器物損壊事件で、中国籍の男3人が事件に関与した疑いが強まったとして、警視庁公安部が器物損壊と礼拝所不敬の疑いで、3人の逮捕状を取ったことが9日、捜査関係者への取材で分かった。うち2人はすでに中国に出国しているが、1人は日国内におり、公安部は同日中にも逮捕する方針。 捜査関係者によると、男3人は5月31日午後9時55分から午後10時までの間、靖国神社入り口の「社号標」という石柱に赤いスプレーを使い、「Toilet(トイレ)」と落書きした疑いが持たれている。6月1日朝、通行人が発見し、周囲にいた警察官に伝えた。 捜査関係者によると、3人のうち1人が落書きをし、もう1人が撮影。2人は落書きをした直後の6月1日未明の便で中国・上海に出国した。もう1人の男は日に住んでおり、2人と行動をともにしていた。 落書きする様子は、中国の動画投稿アプリ「小紅

    <独自>靖国神社落書きの中国籍の男3人に逮捕状 器物損壊と礼拝所不敬容疑 男1人を逮捕へ
  • 「親世代の日東駒専は今の早慶レベル」って本当? 受験認識のギャップでこじれる親子関係

    受験生の悩みのひとつは、保護者との関係だ。親子で意見が合わずに喧嘩になってしまうという事例もよく聞く。原因は家庭によってさまざまだろうが、受験に伴う環境が、現在と保護者世代では大きく異なり親子の間で認識の違いが生じていることも関係しているようだ。 長年、受験指導にあたっている予備校関係者は「90年代の日東駒専の難易度は、現在でいえば早慶に勝負できるレベルかもしれない」と話す。日東駒専とは、首都圏の私立4大学、日大、東洋大、駒澤大、専修大を指す名称。親世代が受験した90年代は競争が熾烈で、難易度のレベルを現在にあてはめると、最難関私大の早稲田大、慶応義塾大に相当するぐらいの難易度だったと、解説する。東大などのトップ層は今も昔もレベルはあまり変わらないが、私大は定員増もあって昔よりは入りやすくなっているというのだ。親世代は世代人口が多い分、ライバルも多かった。浪人する人もいまよりもずっと多く

    「親世代の日東駒専は今の早慶レベル」って本当? 受験認識のギャップでこじれる親子関係
  • 牛歩の市民団体「警備員の合図に問題」「飛び出したわけではない」 辺野古ダンプ事故

    沖縄県名護市安和(あわ)の国道で6月28日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動をしていた女性がけがを負い、警備中の男性が死亡した事故で、牛歩による抗議活動をしている市民団体のメンバーが1日、産経新聞の取材に応じ、「危険な行為ではないという認識だ」と語った。事故に巻き込まれ、足の骨を折る重傷を負った那覇市の無職女性(72)は「あえて飛び出したわけではない」と説明しているという。 現場は辺野古移設工事に使う土砂を搬出する安和港の近く。土砂搬入のダンプカーに抗議するため車道に出た女性を名護市の警備員、宇佐美芳和(よしかず)さん(47)が止めに入り、その際、左折したダンプに2人とも巻き込まれたとみられている。 今回の事故現場や隣接する部町内の土砂搬出港近くで抗議活動をしている市民団体によると、牛歩で抗議者が道路を横断し終わると、警備員がダンプカーに合図を送り、1

    牛歩の市民団体「警備員の合図に問題」「飛び出したわけではない」 辺野古ダンプ事故
  • 辺野古移設に抗議の女性と警備員、ダンプにはねられる 警備員は死亡 沖縄・名護

    28日午前10時15分ごろ、沖縄県名護市安和の国道449号で「2人がダンプカーにひかれた」と通行人から119番通報があった。県警名護署などによると、はねられたのは米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動をしていた70代の女性と、警備中だった40代の男性。男性警備員は死亡が確認された。 同署や名護市消防部によると、現場は辺野古移設工事に使う土砂を搬出する安和港の近く。土砂を運ぶダンプカーが道路を左折した際、女性と男性警備員が巻き込まれたという。警備員は全身を強く打ち、搬送先の名護市内病院で死亡が確認された。女性は足を骨折した疑いがあるという。

    辺野古移設に抗議の女性と警備員、ダンプにはねられる 警備員は死亡 沖縄・名護
  • 立民、パーティー自粛継続 衆院選意識し批判回避 「資金集めないと活動に影響」の声も

    立憲民主党は、党幹部による政治資金パーティー開催自粛を当面継続する。先の国会に提出した開催禁止法案は否決されたが、泉健太代表は21日の記者会見で、党幹部への開催自粛を解禁するか問われ「継続中だ」と言及。次期衆院選を意識し、批判を回避するのが狙いとみられる。ただ党内では「資金を集めないと活動に影響が出る」との声も漏れる。 立民は開催禁止法案の提出で、自民の金権体質を揺さぶる思惑があった。だが、岡田克也幹事長ら党幹部のパーティー開催予定が判明し「言行不一致」と批判された。 19日の党首討論では岸田文雄首相から「禁止、禁止、禁止と言うのは気持ちがいいかもしれないが、現実的に考える責任ある姿勢が大事だ」と迫られた。それだけに「現実的な政策」を否定するわけにはいかないとの判断もありそうだ。

    立民、パーティー自粛継続 衆院選意識し批判回避 「資金集めないと活動に影響」の声も
  • 深夜、男性客の「ハッテン場」と化すサウナや銭湯 性的不適切行為横行の実態と苦悩

    理不尽に怒鳴り散らす、勝手に動画撮影…。客による迷惑行為が社会問題化する中、閉店にまで追い込まれる店舗がある。地元住民に長年愛され、今年3月に閉店した鹿児島県の温浴施設もその一つ。物価高騰のあおりに加え、一部の男性利用者同士の性的な不適切行為も影響した。こうした施設は裏で「ハッテン場」と呼ばれるようになり、迷惑を被る銭湯やサウナは他にもある。健全な浴場文化を守りたい経営者や組合は、モラルなき迷惑行為に頭を抱えている。 突然の閉店「モラルない行為で」《施設設備の老朽化と昨今の燃料費等の高騰、モラルのないお客さまの行為により温泉事業を続けていくことが大変困難となってしまいました》 鹿児島市にある温浴施設が閉店を発表したのは昨年12月。告知するホームページや張り紙にはこう記されていた。 日々の疲れを気軽に癒やしてほしいと平成2年に開業し、午前4時から翌午前2時まで営業していた。大浴場や電気風呂、

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  • 立民・泉健太代表、敵将に突かれたアキレス腱 憲法など「責任ある態度」求められうろたえ

    立憲民主党の泉健太代表は19日の党首討論で、岸田文雄首相に衆院解散を迫り、自民党派閥政治資金パーティー収入不記載事件などに言及して政権交代の意義を力説した。「政治とカネ」問題を巡る自民批判には一定の説得力があったが、基政策に関する「責任ある態度」の欠如を首相に指摘されると動揺をあらわにし、次期衆院選への不安要素を露見させた。 党首討論では、泉氏と日維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表の4党首が首相との論戦に臨んだ。 野党第一党の党首として最長の30分弱を割り当てられた泉氏は「大将同士の討論だ」と切り出し、19日に成立した改正政治資金規正法などへの批判を重ねた。 序盤は首相が防戦に徹している印象が強かったが、15分強が経過したところで潮目が変わる。首相は、安全保障やエネルギー政策、憲法に関する「責任ある態度」を立民に促し、攻勢に転じた。 泉氏は、別の

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  • KADOKAWA襲った身代金要求ウイルス、日本企業の感染被害率は突出して低く

    パソコン内のデータを開けなくしたり、盗んだりして、復元や暴露回避のための金銭を要求する「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」の被害企業が後を絶たず、8日のKADOKAWAグループへのサイバー攻撃では今も大きな影響が出ている。一方、民間調査で日は同ウイルスの感染率が急減しており、主要15カ国の中で突出して低いことが判明。理由に身代金を支払う割合が低いことが挙げられ、「日を狙っても割に合わない」との評価が広がり、攻撃回数自体が減った可能性もある。 完全復旧まで1カ月超か「ただ今、システム障害のため、お問い合わせをお受けすることができません」 KADOKAWA社に電話をすると、19日時点で自動音声が流れる。 8日に同社グループ内のサーバーがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受け、グループの広範な事業が停止に追い込まれた。同社は完全復旧まで1カ月以上かかると見通す。 ランサムウェ

    KADOKAWA襲った身代金要求ウイルス、日本企業の感染被害率は突出して低く
  • SNS投稿で炎上…「産休クッキー騒動」が映し出した日本の職場の問題点

    今年4月、産休前に職場などに配るクッキーを紹介したX(旧ツイッター)の投稿に批判的なコメントが数多く寄せられ、インターネット上で話題となった。なぜ〝炎上〟したのか。騒動からは、結婚や出産・子育て、職場環境などを巡る課題も透けて見える。 「踏んづけてやる」«産休をいただきます ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。» 炎上を招いたツイートは、赤ちゃんのかわいらしいイラストと、こんな文言がプリントされたクッキーの画像を投稿したものだった。 投稿者はこのクッキーを職場に配ろうとしていたとみられるが、投稿に対し«不妊治療をしている人に配慮が必要»«嫌みに感じる»などとするコメントが相次いだ。 「子供ができなかった方の気持ちの持って行き場がなく、ケアの仕組みがないのが問題かもしれないが…」。こうした反応を受け、画像がアップされたクッキーの製造会社を運営する「ドリームエクスチェンジ」代表の滝

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