【シカゴ=松尾理也】シカゴへの五輪招致に向けコペンハーゲン行きを強行したにもかかわらず、1回目の投票でまさかの落選という結果に終わったオバマ米大統領への批判が、早くも噴出し始めた。このところ支持率低下に直面している大統領だけに、今回の失敗がさらにカリスマ性を奪う結果となれば、政権運営にも影響が出かねない。 2日午前(日本時間3日未明)。シカゴ中心部の広場に設置された大型スクリーンの前で、早くも勝利を確信したようなお祭り騒ぎを繰り広げていた市民たちは落選の瞬間、水を打ったように静まりかえった。 期待が大きかっただけに、地元メディアからは手厳しい批判が噴き出している。シカゴ・トリビューン紙は「わがオバマ大統領の訴えに、国際社会は思ってもみなかった拒絶を示した」と意外性を強調した上で、「自らの政治的な強みを、細かなことに浪費しすぎるといった批判はますます強まるだろう」と断じた。 AP通信は、「コ