宝塚歌劇団の劇団員を養成する「宝塚音楽学校」(兵庫県宝塚市)に在籍していた女性(18)が「(退学の原因となった)万引の事実はなく、退学処分は不当」として、退学処分の取り消しと慰謝料など1千万円の支払いを求める訴えを神戸地裁に起こしていたことが4日、わかった。 訴えは今月1日付。訴状によると、女性は平成20年4月に入学したが、「学校の許可を受けずに取材に応じたことをきっかけにいじめを受けた」と主張。さらに「同級生らがコンビニで万引をしたなどの事実を捏造(ねつぞう)して同校に報告した」としている。同校は報告を受け同年11月、女性を退学処分とした。 女性は退学処分後、神戸地裁に仮処分命令を申し立て、同地裁は今年1月、退学処分を無効とする決定を下したが、同校は決定に従わずに同月、2回目の退学処分を通知。女性は再度同地裁に仮処分を申し立て、認められたが、退学処分が取り消されないため提訴に踏み切った。