「自分を大切にできない人間は、会社やお客様を大切にはできません」――。 NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で、蒼井優さん演じるレビュー劇団のトップスターがこんなセリフを発し話題になった。約90年前、歌劇団員がストライキをした史実を基にした場面だ。 翻って今。宝塚歌劇団では劇団員の死をきっかけに、過酷な労働環境が浮き彫りになった。なぜ劇団員たちは団結して声を上げられなかったのだろう。在籍した劇団員の証言や著書をひもとくと、あるターニングポイントが見えてきた。 <記事の内容> ・ブギの女王、笠置シヅ子の“桃色争議” ・宝塚の組合を解消させた<アノ重大発表> ・海外芸能界、進むフリーランスの権利保護 高野山に立てこもったレビューガール 冒頭の場面、モデルになった劇団は戦前、宝塚のライバルとも言われた大阪のレビュー劇団「松竹楽劇部」(現在のOSK日本歌劇団)だ。 1933年、会社の待遇に不満を持って
![タカラジェンヌ、なぜストを起こせない 「ブギウギ」劇団との違い | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d2ee6bff10d38114a848ceb6aacbe6e40eab9389/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2024%2F02%2F24%2F20240224k0000m040181000p%2F0c10.jpg%3F1)