はじめに 察しの良いチームが、いちばん危ない。 書かなくても通じてきた、その通じ方が、AIには渡らない。書かれていない常識は、書かれていないというだけの理由で、消える。 要件定義は、長く「面倒だが避けて通れない上流工程」と呼ばれてきました。きちんと書こうとすると時間がかかる。書かなくても、チームが察しで埋めてくれる。だから雑にやっても、なんとかなった。たぶん、それが間違っていたわけではないのだと思います。書かない知恵で、私たちはずっと回してきた。 それが、AIで開発するようになって、通じなくなりつつある気がします。AIには「察し」がありません。書かれていないことは、想像で埋められる。その想像は、私たちのチームの常識とはたぶん一致しない。一致するときもあるかもしれませんが、一致しなかったときの代償が大きすぎる。 それも、信じられない速度で起きます。 人間のチームでは、要件の曖昧さは3週間後に

