「証言。『革命』はこうして始まった」(赤川良二著・エンターブレイン)より。 (『プレイステーション』の立ち上げに関わった人たちから、当時の「証言」を集めた本の一部です。当時SONYの主要開発者のひとりであった、岡本伸一さんへのインタビューの一部です) 【岡本伸一:ナムコさんに限らず、当時はアーケードゲームでも3Dポリゴンのゲームは『リッジレーサー』や『バーチャレーシング』といった、人物があまり出てこないものしかなかったから、「家庭用ゲーム機ですごい3Dの機能があっても、意味がないのでは」という意見が大勢を占めていたと記憶しています。 赤川良二:それは意外ですね。 岡本:いざゲームを3Dにしなければいけないとなったとき、ゲームのディレクターとかプログラマーは、それまでなかったものだから、実際は困っちゃうわけですよ。それで、あまりに3Dに否定的なので、3Dができるハードなんだけど、少し仕組みを